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2003年5月12日 (月)

(株)オーテミ[帯広市]

パチンコ地元大手オーテミが自己破産申請 負債73億円 テミス全店閉鎖

パチンコ店テミスを経営する地元業界大手のオーテミ(帯広市西13北1)は12日午前、釧路地裁帯広支部に自己破産を申請、全店舗を閉鎖、事実上倒産した。管外大手の進出が相次ぎ競争激化し収益が減るとともに、初期投資の金利負担がかさみ、法的整理に追い込まれた。申請代理人の斉藤道俊法律事務所などによると、負債総額は約73億円。調査会社では管内過去最大としている。

同社は現会長が1970年9月、オートサロン帯広として設立。資本金1000万円で従業員約180人。自動車清掃業を始め、77年パチンコ店を開店、83年から遊技場経営を主としていた。91年から店舗建設を加速させ、3月に札幌店を閉店したものの、管内6店、札幌、北見に各1店の合わせて8店舗を経営。このほか、マージャン荘なども運営していた。

業界に先駆けて大型駐車場完備の郊外型、従来のイメージを覆す高級感のある店舗づくりを展開する一方、道東でいち早くプリぺイドカードを導入するなど地元業界をリードしてきた。96年8月期のピークで、約274億6000万円の売上高を上げていたが、管外資本の大手進出などにより、集客がダウンし減収、2002年8月期は233億8400万円と落ち込み、若干の欠損計上を余儀なくなれていた。借入金の負担軽減を目的に、市内店舗の証券化も計画したが、不調に終わっていた。

負債額は帝国データバンク帯広支店で約80億円、東京商工リサーチ帯広支店で約73億円。両社とも85年の宮本宅建(帝国データ約73億円、東京商工約60億円)を上回るとしている。債務のうち、約66億円が金融債務で、残りは機械リースなどが見込まれている。

管外資本進出で競争激化 地元業界に大きな衝撃

十勝管内のパチンコ業界はここ数年、大手管外資本による進出が相次ぎ、競争が激化していた。ある地元業者は「これまではテミスと競い合いながら、集客を高めてきた。今後は経営資源の大きすぎる管外資本と直接対決となる。お金が外に流れていくばかりで、地元経済にとって大きな打撃だ」と語る。

大手の進出は、95年に合田観光商事(札幌)の「パーラーひまわり帯広店」、99年道内大手の太陽グループ(同)、ダイナム(東京)、01年カネマツ(兵庫)の「ライジング帯広」などが続き、今年に入ってからはマルハン(京都)と正栄プロジェクト(札幌)の「イーグルエンジェルモール」が出店。釧路方面遊技業協同組合帯広支部の調べによると、9日現在の店舗数は58店。増加の一方で閉店も多く、店舗数に大きな変化はないが、管内パチンコ総台数は5年前の98年(1万6511台)と比較し18.8%増と増え続けている。競争激化による新台入れ替えの回数は増え、顧客を獲得するための投資は膨らむ一方だった。地元パチンコ業者によると「粗利益率は4分の1まで減り、売り上げを伸ばすためには出店や拡大投資しかない。業界の在り方がここ数年で大きく変化し、小資本の地場資本では太刀打ちできなくなっていた」ともらす。

拡大路線を推し進めてきたオーテミも、最近は経営資源の集中化や、札幌、北見で小資本による「プチテミス」を新規出店するなど、戦略と財務体制の立て直しを図ってきたが、競争のために多額な投資を必要とする業界の構造から完全に脱することはできなかった。また、ある業界関係者は「直接は利益を生まない店舗のアミューズメント化や地元若手リーダーの肩書きもあり、思い切った経費節減に踏み切れなかったことも大きいのではないか」と指摘する。

十勝毎日新聞
2003/05/12
http://www.tokachi.co.jp/kachi/0305/05_12.htm

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