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1998年3月13日 (金)

たかを観光(株)[札幌市]

たかを観光和議申請 ゴルフ開発失敗 預託金請求も相次ぎ 負債711億円

札幌市内で三つのゴルフ場を経営するたかを観光(本社・札幌、資本金五千百四十六万円、従業員四十三人)は十三日、札幌地裁に和議を申請し、同地裁から財産保全命令を受けた。負債総額は七百十一億二千四百万円で、道内の企業倒産の規模としては、今年に入って最大、史上四番目で、五百十三億円の債務超過に陥っていた。千葉県でのゴルフ場開発の失敗に加えて、ゴルフ会員から会員権の預託金の返還請求が相次ぎ、これに応じ切れず、経営が行き詰まった。

負債の内訳は、三ゴルフ場の会員の預託金が二百十五億円、金融機関からの借入金と保証債務合わせて四百六十六億円、その他が三十億円。

同社は札幌市内で滝の(南区)、羊ケ丘(豊平区)、真駒内(南区)の各カントリークラブとスポーツクラブを経営。和議申請で、預託金の返還は制約されるが、三ゴルフ場合わせて約五千九百人の会員のプレー権は維持し、今後も営業は続ける方針。

和議条件は(1)金融機関の債権を九一・八%カットし、残り八・二%の返済は二〇〇八年まで十一年間に分割する(2)ゴルフ場会員の預託金の六〇%をカットし、残る四〇%については四%分の支払いを十一年間に分割、三六%分は和議終了後に申し出に応じて支払う―などを柱とする。今後、ゴルフ場会員を含む債権者説明会を開いて、債権者の同意を得ると、同地裁から和議開始が決定されるが、第一回債権者集会は十一月に開かれる見込み。

同社は一九七二年、前身のイーグル観光開発として創業。七三年に羊ケ丘カントリークラブを開業した後、八一年に真駒内、八二年に現在の滝のカントリークラブを買収。八七年から九〇年にかけて、宮崎、鹿児島、千葉の三カ所でゴルフ場開発に着手したが、百八十億円を投下した千葉県小見川町での開発計画に失敗。資金繰りのめどが立たず昨年七月に計画を正式に断念し、自主再建の道を絶たれた。

また、バブル経済崩壊に伴う全国的なゴルフ会員権の価格下落で、二、三年前から預託金の返還請求が急増し、応じられない状態が続いていた。

たかを観光

 北海タイムス社(本社・札幌)の前社主で、真駒内滝野霊園(札幌)を運営する社団法人「北海道社会開発公社」の設立にもかかわった高橋幸雄氏が率いる「たかをグループ」の主要企業の一つ。同氏が一九七二年、イーグル観光開発として創業し、札幌市内に、滝の、羊ケ丘、真駒内の各カントリークラブなどを経営する。ここ数年は年間売り上げ二十億円台で推移していたとみられる。しかし、かつて、たかを観光の代表者を務めた高橋氏は九七年三月に辞任、株式も手放した。また同グループの中核企業の不動産売買、大型店ビルなどの賃貸業のたかをビル開発(本社・東京)も、たかを観光の筆頭株主だったが、現在は株式を所有していない。現時点で、同グループのたかを造園が株式の五五・一%を所有する筆頭株主になっている。

北海道新聞
1998/03/14
http://www.hokkaido-np.co.jp/

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