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1979年6月 5日 (火)

北海道イレブン(株)[小樽市]

輸入品攻勢受け業績悪化 道内最大手のスキーメーカー「イレブン」行き詰まる

【小樽】「イレブン」の製品名で全国的に知られる道内最大手のスキーメーカー・北海道イレブン(小樽市桜一ノ四ノ一二、資本金三千五百万円)が五日、一回目の不渡りを出し、行き詰まりを表面化させた。同社としては近く債権者会議を開いて内整理を取り付けたい意向。最近の輸入物スキーの攻勢に打ち勝てなかったのが原因で、負債総額は六億円前後と見られる。

同社は、スキー販売のアジア商会(現本社・札幌)の製造部門として二十五年に「アジアスキー工業」の名で設立され、四十四年に「アジアスキー」に名称変更した。五十二年三月には同商会の系列から離れ、北海道通信電設(本社・小樽)グループに入るとともに、社名も現在名に改めた。製品は主に高級品で、「イレブン」の銘柄は全国に知られており、なかでも指導員向けの「イレブンDM(デモ)インストラクター」は世界の有名ブランドと肩を並べていた。

民間の信用調査機関・東京商工リサーチ小樽支店、帝国興信所小樽支店などによると、オイルショック後は国産品輸出が不振になったうえ、輸入品の攻勢もあって、国内市場が供給過剰の状態にあり、販売が伸び悩んでいたところへ、この二月に、大阪のスキー問屋「トミヤ」と札幌のスキー小売業「クラウンエース」の倒産で八千万円の不良債権が発生したのが命取りになった。五十三年三月決算では年商六億二千万円。今期決算で二億六千万円の累積欠損が出る予定。

同社としてはこの二十日前後に債権者会議を開き、内整理の了承を得たい意向だが、「イレブン」は道内にも愛好者が多いだけに、ユーザーにも波紋を投げかけそうだ。

北海道新聞
1979/06/06
http://www.hokkaido-np.co.jp/

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