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1979年5月 4日 (金)

寿原産業(株)[小樽市]

寿原産業が会社整理 繊維の業績悪化響く 負債総額27億円

寿原グループの一つで繊維問屋としてのノレンを誇っていた寿原産業(本店・小樽、寿原良高社長、資本金四千九百五十万円、従業員八十五人)が、極端な業績悪化から閉鎖、整理することになった。この四日に札幌地裁に会社整理の申し立てを行い、七日午後にも同地裁から財産保全命令が出される見通し。負債総額は三月末現在でおよそ二十七億円に上っている。なお、関連会社である同じ寿原グループの寿原薬粧をはじめ、スハラ食品、スハラ商事などへの影響は、各社それぞれおおむね業績が順調で、また、寿原産業との貸借関係もほとんどないことから、いまのところ特に表面化してこないものと見られる。

金融筋の話によると、同社はここ数年、赤字経営を余儀なくされてきた。競争の激化もさることながら、四年前に株主でもあるグンゼの販売政策の転換によるグンゼ製品の販売を打ち切られたことが大きく響き、この売り上げをカバーするための婦人アウター(ブラウス、セーターなど)への進出も失敗に終わった。

この間、道外の販売拠点となっていた東京、大阪の両支店の営業を縮小するほか、不動産の売却などで切り抜けてきたが、今冬の暖冬の影響による冬物の不振などが重なって仕入れ先の信用不安を招き、廃業に追い込まれた。

五十四年三月期決算によると、売上高は二十八億五千万円で二億八千二百万円の経常損失を出した。売上高は前期比四八%という大幅ダウン。道内での大口納入先であった丸ト北村(釧路)大晃(札幌)の倒産も大きく影響した。

負債総額は三月末で約二十七億円に上っており、今年に入ってからの道内の企業倒産としては最も大きいが、在庫がかなりあり、このため、仕入れ先など一般債権者への返済を七割前後で行いたいとしていることから同社の整理、清算はスムーズに進む見通しである。一千万円以上の大口一般債権者は全部で二十二社を数え、このうち道内企業は一社。

同社は大正十年(一九二一年)に設立され、下着類を主に扱っていた。グンゼとグンゼ製品の販売契約を結んでいたことから業績を伸ばしたが、グンゼが直営の販売会社を設立したことが打撃となった。

 

寿原良高社長の話

 財務内容が極端に悪化してしまったいまとなってはもはやどうすることも出来ない。子会社をつくるなどしてそれなりの対応はしてきたつもりだが、すべてが裏目に出てしまった。量販店の進出に伴う競争激化の前にはついに勝てなかったといえる。いまはただ債権者に迷惑がかからないように努める。

北海道新聞
1979/05/07
http://www.hokkaido-np.co.jp/

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