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1975年10月27日 (月)

大平観光(株)[札幌市]

大平観光が事実上倒産 負債総額は25億 ビル譲渡の札幌市などに

札幌市内でビル管理をするほか、胆振管内大滝村にレジャーランド建設の計画をもっていた大平観光(資本金五千万円、本社・札幌市豊平区豊平三ノ一、富士ビル内)が、二回にわたり不渡り小切手を出したため、二十七日札幌銀行協会から取引停止処分を受けて事実上倒産した。民間信用調査機関・帝国興信所札幌支店の調べでは、負債総額は二十五億円に達するという。筆頭債権者が札幌市(債権額十七億円)であること、同社の会長が大平秀雄道議(自民党、深川市)であること、などから倒産の影響も多方面に及ぶことが懸念される。

大滝レジャーランドも中断のまま

大平観光は、四十五年九月に設立され、四十八年四月に札幌市が同市南三西四に建設した市街地改造ビル「エイト」の五―八階部分、六千平方メートルを譲り受けて飲食店「東天紅」など二十店に賃貸ししていたが、九月初めに社内で実権をもつ名越良一専務が同社の印鑑と小切手帳を持って失跡、この二十二、二十三日の両日、第一勧銀札幌支店でいずれも額面一千万円の小切手を不渡りとし、銀行取引停止処分となった。

札幌市から譲渡を受けた「エイト」は、買収総額が金利を含め約十七億円で、毎年九千万円を十五年で支払うことになっている。しかし、札幌市には四十八年度と四十九年度上期分は支払われているが、同年度下期分は滞納のままという。このため札幌市は九月末に、大平観光の資産を押える法手続きをとっている。

また、同社は大滝村に総合レジャーランドの建設を目指し、山林や原野、畑地など五百ヘクタールを買収してゴルフ場やスキー場、ホテルなどを三年計画で造成する予定だった。しかしこれも、東海興業が二億四千万円を立て替えるなどして着手したものの、不況と金融引き締めにぶつかり、資金計画の甘さもあって中断されたままになっている。

大平観光では札幌市に「エイト」の代金として毎年支払う分は、長期返済なので負債といっても性格が異なるとしている。これを差し引いた負債は三億円程度で、これも大滝村の所有地を売却することで返済出来るという。なお、同観光は失跡したままの名越専務を十月十六日の重役会で解任している。

北海道新聞
1975/10/29
http://www.hokkaido-np.co.jp/

 

大平観光が内部整理の方針

多額の負債をかかえ、事実上倒産した不動産業、大平観光(本社・札幌市)の大平秀雄会長(自民党道議、深川市)は三十一日、札幌市で記者会見し「負債は伝えられるほど大きくはない。所有地を売却する話を進めているが、話し合いがつけば返済できる」と語り、内整理に入る方針を明らかにした。

大平会長によると、当面支払わなければならない負債は胆振管内大滝村に取得した用地関係の未払い分として、二億円を借り入れた東海興業への利息など一億五千万円、札幌「エイトビル」購入の年賦金として札幌市への未払い分が三千万円、計一億八千万円という。

これらは、大滝村の所有地百五十ヘクタールを大手の東急観光に売却する話を進めており、話し合いがつけばその代金で支払うとしている。また「エイトビル」については、札幌市と話し合い、札幌市に引き取ってもらうか第三者に譲渡するかのどちらかにしたいとしている。

北海道新聞
1975/11/01
http://www.hokkaido-np.co.jp/

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