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1975年9月 2日 (火)

遠藤木材(株)[室蘭市]

室蘭 遠藤木材が倒産 取引先の連鎖 負債総額約20億円

【室蘭】木材会社では道内でもトップ級の遠藤木材株式会社(本社・室蘭、資本金三千万円、遠藤栄一社長)が、取引先の大阪の商社の倒産の余波で、売上金八千万円が回収不能となって資金繰りがつかなくなる一方、一日から二日にかけて不渡り手形を出し二日午前金融機関から事実上取引停止を受け、倒産した。これに伴い遠藤グループの二社も倒産に追い込まれたが、三社の負債総額は十七億六千万円にものぼり、室蘭では初めての規模の大型倒産となった。

倒産の直接の原因となったのは取引先の協栄木材(本社・大阪)が経営不振で倒産、このため遠藤木材の同社に対する売上金約八千万円が回収不能となったため。これに伴い同グループの遠藤住宅(資本金八百万円)、遠藤採石(同五百万円)がいずれも倒産に追い込まれ、負債総額は合わせて十七億六千万円にのぼった。このほか関連三社が事実上倒産に追い込まれており、六社の負債総額は二十億円を超える。

遠藤木材は、大正十四年に創業した道内でも有数の大手企業で年間売上金は十二億円、同住宅は四十年の発足で売上金は三億円、同採石は四十七年に設立され約四億円を売り上げている。

遠藤グループは、室蘭でも中堅企業として経営も比較的順調だったが、最近の不況で売り上げが伸びず、しかも資金繰りがつかなくなっているところに、協栄木材の倒産の打撃をまともに受けたもの。

同社の倒産によって室蘭市内の関連三社のほか、取引先の道内約二十社の木材会社が影響を受けるが、回収不能となる金は小口で分散しているため、連鎖倒産の恐れはないものと同社関係者は見ている。しかし、室蘭で初めての大型倒産に、市、商工会議所関係者は大きなショックを受けており今後の成り行きを見守っている。

なお、民間信用調査機関の帝国興信所札幌支店の調べによると、今年に入り道内の負債十億円以上の倒産(内整理を含む)企業は次の4件。

▽一月 大山産業(札幌=不動産)負債十七億円 東都商事(釧路=同)同十六億円 セントラル観光(旭川=ホテル)同十二億円
▽五月 三省運輸(札幌=運輸)同十一億二千万円

遠藤栄一同社社長の話

 二日午前、金融機関から事実上の取引停止の通知を受けた。関係者に迷惑をかけて申し訳ない。三日からでも木材、採石、住宅の各社ごとに説明会を開き、このあと債権者会議を開いて再建策を協議する。別会社というか第二会社を発足させることを一応考えており、現在建設中の個人住宅六軒などは責任をもって建てる。中小企業融資制度はあるが、実際には担保が無ければ借りることが出来ず制度はあっても、われわれ中小企業者には絵にかいたモチでしかない。

北海道新聞夕刊
1975/09/02
http://www.hokkaido-np.co.jp/
 

フォト海道(道新写真データベース)
【写真説明】倒産した遠藤木材株式会社 掲載 1975/09/02

 

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