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1974年8月

1974年8月20日 (火)

富士萬食品(株)[函館市]

函館の富士万食品にも波及 北漁糧の倒産

【函館】二十日倒産した北海道漁糧油脂協同組合の関連で、函館市内の中堅珍味加工業者、富士万食品(函館市追分町一ノ二〇、資本金一千百万円)が同日、約七百五十万円の不渡り手形を出し、事実上倒産した。負債総額は六億円前後にのぼる見込み。

同社はイカを主原料とした水産珍味加工の生産で、今年三月の決算では四十八年度売り上げ約十億円の業績を持つ中堅どころ。民間信用調査機関の帝国興信所函館支店の調べでは、四十六、七年ごろ、函館市内の珍味加工業者が原料イカの思惑買いがはずれて倒産が続出したときに約五千万円の貸し倒れを生じ、さらに昨年から今年にかけて、原料イカの不漁と高騰で業績が悪化。そこへもってきて、北漁糧の倒産で二千二百万円の負債を抱え、経営が行き詰まった、という。

これで、七月十八日の道食倒産に端を発した函館市内の水産業者の連鎖倒産は五件を数え、負債総額は三十億円にものぼり、業界への波及はさらに広がりそう。

北海道新聞
1974/08/22
http://www.hokkaido-np.co.jp/

北海道漁糧油脂(協)[函館市]

不渡りで事実上倒産 道漁糧油脂協組 負債11億円余

【函館】北海道漁糧油脂協同組合(函館市大手町三ノ二一、松村多喜蔵組合長、組合員三十八業者、出資金二千九百三十万円)が十九、二十日と二回にわたって合わせて千九百万円の不渡り手形を出し、事実上倒産した。同組合は魚介類や油かすを販売していたが、七月十八日に倒産した道食(函館市日乃出町七ノ二二)に関連して一億八千万円のこげつきを出し、資金繰りに破たんをきたした。民間信用調査機関の調べでは、負債総額は十一億五千万円にのぼり、組合員をはじめ取引先の中小水産業者への影響が心配されている。

同組合は中小企業等協同組合法により昭和二十三年に設立された。組合員は函館市内をはじめ森、砂原など噴火湾沿岸の町村、道東の釧路、根室から青森県八戸市などに広がっており、鮮魚や冷凍、塩干品、配合飼料用のミールや油かすの販売で、四十八年度売り上げは二十三億九千七百万円にのぼっている。

民間信用調査機関の東京商工リサーチ函館支店の調べでは、四十六年に函館市内の水産業者の倒産のあおりで約一億円の欠損金を生じ経営が苦しくなっていたところへ、道食の倒産で一億八千万円もの債権をかかえ、信用の失墜で経営内容が悪化、商工中金からの融資や組合役員の出資増額などで急場をしのいでいたが、手形取引が困難となったところから現金取引に頼っていたものの資金不足を来たし、ついに経営が行き詰まったらしい。

同組合では函館市、森町、砂原町、釧路市、八戸市など約三十水産業者と取引関係にあり、これら業者や組合員への波及が心配されるが、今後も組合として存続を続けるかどうかはまだ結論が出ていない。

北海道新聞
1974/08/21
http://www.hokkaido-np.co.jp/

1974年8月 7日 (水)

東北海道冷蔵(株)[北見市]

一千九百万円の不渡り 北見の東北海道冷蔵

【北見】農水産物の冷蔵、加工会社、東北海道冷蔵(本社・北見市、資本金一千百万円)は五日から七日にかけて総額一千九百万円の不渡り手形を出し、民間信用調査機関の調べでは、負債額は五億九千万円に上る見込みだが、大口債権者の協力を得て、再建を図る。

同社は、藤沢社長が経営しているすし店「すし元」(北見市)の水産加工部門を四十一年に独立、設立された。今年四月の決算で約二十一億円の売り上げを計上したが、同社が旭川に設立した旭東ボウルの営業成績が振るわず、二億円以上の資金を投入したほか、最近の金融引き締め、水産加工物の売れ行き不振がたたって、急激に行き詰まったものとみられる。

旭東ボウルの負債を合わせると負債額は八億円を超す見込みだが、同社と大口取引先、取引銀行の間で再建計画が話し合われており、近く新会社を設立する運びになるもようだ。

北海道新聞
1974/08/09
http://www.hokkaido-np.co.jp/

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