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1973年8月

1973年8月29日 (水)

興浜産業(株)[余市町]

興浜産業(余市)が倒産 引き締め後大型第一号

冷凍スリミなど水産加工の道内有力会社である興浜産業(篠崎正義社長、本社・後志管内余市町浜中町二〇八、資本金二千五百万円、従業員百二十四人)が金融引き締めによる資金繰りの不調などから内整理を決めた。スリミ工場、冷凍庫など設備投資の金利負担が重なり、昨年十二月末の決算時すでに負債が五億円を超えていたが、今年に入ってから資金繰りが一段と悪化、負債総額がふくれ上がったため、一連の金融引き締め政策がとられて以後、道内での大型倒産の第一号で、関連会社(道内二社、道外一社)への影響も懸念される。

同社は二十一年に設立され、道内のスリミ加工ではパイオニア的存在で、四十七年の年商は八億七千七百万円。会長の久保迪之氏は全国冷凍魚肉協会理事長。四十年以降、小樽市内のミール(スリミ)工場新設をはじめ、余市工場の設備増設、宗谷管内枝幸町の冷蔵庫新設など相次いで設備を拡張し、その金利負担が増大していた。さらに最近のスリミ原料高が追い打ちをかけ、昨年十二月の四十七年末決算では負債総額五億一千五百万円、現時点ではさらにこれを上回り、東京商工興信所道支社の調べでは七億円に達したとみられている。

製品の取引は道漁連を経由していたが、同社の在庫が少ないことなどから道漁連も支援を打ち切り、主仕入れ先である大阪の神戸商店に求めた資金援助、業務提携も不調に終わったため、資金繰りのメドが立たなくなり、二十九日夜の緊急役員会で内部整理を決定、三十日、主な取引先に通知した。

北海道新聞
1973/08/31
http://www.hokkaido-np.co.jp/

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