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1963年11月21日 (木)

(株)うぐいす亭[札幌市]

会社整理開始(昭和37年(ヒ)第13号)

(株)うぐいす亭(札幌市円山北町256番地の35)は11月21日、札幌地裁から会社整理手続開始決定を受けた。

1963/12/02
札幌地方裁判所民事第一部

 
主 文
被申立人株式会社うぐいす亭につき整理の開始を命ずる。

理 由
申立人提出の疏明資料、被申立人代表者本人審尋の結果および検査役山崎小平の検査報告書によれば、次の事実を認めることができる。申立人は被申立人の取締役である。被申立人は肩書地に本店を有し、小樽市豊倉六八六番地の一五に木造二階建一階一四五坪、二階七五・五坪の旅館を有し、旅館業を営むことを目的として昭和三十二年十二月四日資本の総額二〇〇万円をもつて創立された株式会社であつて、昭和三十五年には右のほか風俗営業(料理店営業)、および飲食店営業が目的事項に加えられて今日にいたつた。ところで、被申立人は創立の当初において土地購入建物建設並びに備品什器購入の費用に約一、九〇〇万円を要し、これを殆んど借入金によつてまかなつたため、その支払利息は多額にのぼり、その支払に追われていた。しかも、被申立人の代表者がこの種営業に未経験でかつ自ら経営に携ることができない事情にあつたので、支配人を選任してこれに営業の殆んどすべてを任せたところ、支払人は代表者の信に反して営業に専念しないばかりかかえつて会社の収入を自己の遊興に費消横領するような有様であつた。加うるに、右旅館の所在する朝里温泉街の開発が進展しなかつた事情もあつて、営業利益がのびず、反面経営者の態度が反映して従業員も仕事に対する熱意を失い、これらの諸事情相俟つて被申立人は終始赤字営業を続けざるをえなかつた。かくして、被申立人は昭和三十八年八月三十一日現在において、資産合計一、六四〇万六、五七五円(うち流動資産七二万三、一二七円)に対し、負債(借入金、支払手形および買掛金)は、合計三、〇二六万七、一八四円となり、債務超過の状況にある。

なお、朝里温泉街の開発は近年かなり進み、これに伴つて温泉利用の観光客の増加が期待され、また被申立人は本件申立前後から経営の改善をはかつた結果売上利益の増加を来しているので、従前の借入金債務の処理が適切に行われるならば、被申立人の更生は必ずしも不可能ではないと考えられる。

以上の事実に徴するときは、被申立人につき整理の開始を求める申立人の本件申立は理由があるものというべきである。

よつて、主文のとおり決定する。

昭和三十八年十一月二十一日
札幌地方裁判所民事第一部

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