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1926年5月24日 (月)

(株)絲屋銀行[旭川市]

營業整理のため糸屋銀行休業 本道經濟界に及ぼす影響は頗る甚大で宗谷方面甚だし 他の銀行には影響なし

【二十四日旭川電話】絲屋銀行は營業整理のため臨時休業を發表したが本道特に中部及び北部の經濟界に及ぼす影響は甚大であるが第十二銀行旭川支店長横山氏は記者に語る絲屋銀行營業中止の影響は本道經濟界のため極めて甚大で宗谷線石北線方面等は糸屋銀行の出張所派出所のみしかない場所では之が爲商人の支拂及取立上に非常な困難支障を來すものであらう特に宗谷線方面への雑貨は全部旭川より供給して居る關係があるのでこの方面の影響は大いなるものであらうが旭川市には宗谷線の如き事はなからうと思ふ云々次に北海道銀行旭川支店長太田氏は語る

絲屋銀行は北海道銀行に亞ぐ本道 業 行であるから其の營業中止は影響する處大であらう絲屋の出張所派出所のみしかない所は美瑛、永山、當麻、和寒、奔別であるやうに記憶するがこの方面の商人は直ちに困るものと思ふ次に本行と同一の場所に派出所及出張所のある所は名寄、士別、富良野、留萠、増毛、遠輕等であるがこの報が一般に知られたならば或は預金者が押かけて來るかもしれぬ本行の基礎が固な事は信用充分であると云ふ事が解つて居ても確かに氣持ちが善くないかも知れないが少し騒いで居る位であるやうであるが他の銀行には大なる影響はあるまい云々

町役場で會議 羽幌支店も休止

【二十四日羽幌發電】突然本店より業務整理の爲本日より向ふ三週間營業休止の旨羽幌絲屋銀行伊藤支店長より發表されたるを以て木下助役は之が善後策として町會議員並に各官公署代表及公職者を招員し町役場會議室に於て緊急會議を開き協議中である

深川支店大混亂 関係地方大打撃

【二十四日深川電話】糸屋銀行深川支店は業務整理の名の下に二十四日から向ふ三週間休業の發表を爲すや預金側の狼狽一方ならず同支店は大混亂を呈してゐる、その内容を仄聞するに深川妹背牛秩父別沼田其他各村を通じての預金額は百十餘万圓貸出額は約四百五十万圓にして同銀行側の負債となるのは少なくとも五六十万圓に上ものと見られて居り同行支店中深川支店は其の貸借關係に於て最大數字を現してゐるといふ右に就き銀行側としてはその貸借關係等につき今後如何なる方法にて預金者側との解決を爲すや今の處不明であるが兎に角關係地方の大打撃といはねばならぬ

北海タイムス
1926/05/25
http://www.hokkaido-np.co.jp/

 

和議手續開始(大正十五年(フ)第二號)

旭川市二條通七丁目右六號七號
株式會社絲屋銀行

右之者ニ對スル大正十五年(フ)第二號和議事件ニ付大正十五年十月五日午前十時當裁判所ノ爲シタル和議開始決定ニ關シ公告スル事左ノ如シ

一 株式會社絲屋銀行ニ對シ和議手續ヲ開始ス
一 和議管財人ハ旭川市四條通十一丁目右五號辯護士 板井一治
一 債權屆出ノ期間 大正十五年十一月六日迄
一 債權者集會ノ期日 大正十五年十二月六日午前十時

大正十五年十月五日 旭川區裁判所
(大正15年10月12日官報第4241号)

和議條件
一 預金ノ五割ハ切捨ノ事
一 預金ノ五割ハ年四部ノ利息ヲ付シ十箇年以内ニ毎年十分ノ一以上ヲ分割拂戻ス事

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